俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
公園につくと俺は加奈子ちゃんにボールを差し出した。


「加奈子ちゃんバスケは得意なの?」


TVゲームではボロ負けだったけどさすがにバスケは負けたくない。


「多分バスケは普通だよ。私バレー部だし」


加奈子ちゃんは俺からボールを受け取るとたどたどしくドリブルをした。


ぶかぶかのシャツに身を包み、テンテンテンとボールを鳴らす加奈子ちゃん。


俺は思わず笑ってしまう。


「それ普通以下っしょ。もっと腰落としなよ」


「え~こう?」


「違う。てか尻出してどうすんだよ」


「え?出してないよぉ!」


加奈子ちゃんは慌て尻を凹めると赤い顔で俺にボールをパスした。


俺はそのままボールをゴール下までドリブルすると

軽く飛んでレイアップシュートを決めた。


パサッとリングを抜けるボールに加奈子ちゃんが歓声を上げる。


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