俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
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夕焼け空の下
プールからの帰り道。


塩素の匂いが染み込んだ体で、俺と加奈子ちゃんは並んで歩いた。


1日プールで遊んだ体はいつもよりずっしりとけダルく感じる。


「そういや今度、部活で試合があるんだよね?」


「うん。練習試合でN校に行くよ。」


俺は繋いだ手の指を絡めながら加奈子ちゃんを覗きこむ。


「俺、見に行ってもいい?」


「え~?///良いけど私レギュラーじゃないよ?」


「いいよ。俺暇だし加奈子ちゃんに逢いたいもん」


にっこり笑うと紫外線で渇いた肌がつっぱる感じがした。


俺の笑顔に加奈子ちゃんも照れ笑いする。




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