俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
だけど―――…


胸を揉めば揉むほど違うと感じる。


加奈子ちゃんの胸じゃない。


「…はぁ…ん…」


声を聞けば聞くほど悲しくなる


「……………」









俺はいつの間にか手を止めてしまった。


萎えた…


「??あの…??」


戸惑うその子に。



「…知らない男になんで簡単にノッてんの?」


「え……?」


俺の豹変ぶりにその子は驚きをかくせない風に固まった。


なんで?とか聞きながら
そうさせたのは俺なのに。


「…ごめん。」


俺はそれだけ言うと

立ち尽くすその子を置いて体育館裏を後にした。











悲しくて虚しい気持ちだけが残る。


俺はカスだ…


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