涙の中の気持ち『ココロ』!
校門前

沙織:部長、遅くなってすみません。

怜華:別にいいよ。それより、部長はやめて?恥ずかしいから・・・・・クラブ以外の時は、名前で呼んでくれない?怜華って!

沙織:はい、わかりました。外の時は、怜華先輩って呼びます。

怜華:ありがとう。じゃあ、行きましょうか?

沙織:はい

怜華:行き先は、私の家だけどいい?

沙織:はい

私は、怜華先輩の家に向かいました。怜華先輩の家は、GW以来だった。GWの時は、テニスの練習のために行っていた。先輩の家は、テニスコートもある、大きな家の持ち主だった。先輩は、学校一のお金持ちの先輩だった。お嬢様的な存在の人。だけど、先輩は、普通の人と変わらない。

怜華:沙織?今、5時だけどさ、話しとかするからさ、遅くなるんだけど、連絡しなくて大丈夫?

沙織:大丈夫じゃないです。

怜華:じゃあ、後で、お宅に電話をしとくからね。

沙織:ありがとうございます。

怜華先輩の家について、先輩に家に電話をしてもらった。そして、怜華先輩の部屋に行った。怜華先輩の部屋は、綺麗な部屋だった。ピンク色の物が多かった。私の部屋とは大違いの部屋だった。

怜華:沙織?早速だけど、話していい?

沙織:はい。だけど、本当に私でいいんですか?友達とかに、話せばよかったんじゃないですか?私に、話した所で、何も役に立たないと思いますけど?

怜華:沙織じゃなきゃダメなの。友達や兄弟に話せない事なの。お姉さんに相談したら、盛り上がって、色々と詮索してきそうだし・・・・・・・・写真みせてとか言ってさ・・・

沙織:そうでしたか。もしかして、コイバナ?

怜華:うん・・・・・

沙織:コイバナだったら、早苗や絵美の方がいいと思います。

怜華:ううん、沙織じゃなきゃダメ。あの子達って、あんまり話した事ないし・・・・私ってさ、クラブの時って、怖い鬼部長でしょう?

沙織:はい

怜華:私ね、人と話すのが、恥ずかしいの。特に大勢の前で話すと、怖い顔で話したり、怒っている態度で話したりしちゃうの。でもね、友達とかの会話なら大丈夫なの。

沙織:じゃあ、友達に相談したら、よかったんじゃないの?

怜華:同じ人を好きになったから無理なの。
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