学園へ、ようこそ!




中から、きっちりスーツを着込んだ
私たちと同じくらいの年齢の男の子が
一輪のバラを手にしながら出てきた。


なに…この人…
いまどき、一輪のバラって…


ちらっと恵美を見ると、
葵の時と同じように目を輝かせてる。


視線をその男の子に戻して
よぉ~く顔を見る。


流れるような金髪に白い肌。
ハーフなのだろうか?
青い瞳に外国人のような顔立ち。
しかも、整ってる…

絶対180はあるであろう長身。
すらーっと伸びた足は、
凄く長い…。



なんでこんな人が
こんな平凡な街中にいるんだろうか…
絶対こんな庶民な場所なんて
似合わないだろうに…







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