学園へ、ようこそ!
「私は…
本当はサラリーマンじゃないんだ。
龍遜寺学園と言う、
日本一のお金持ち学校の
理事をしているんだ。」
『……知ってるよ。
洸太だっけ?あの人から聞いた。』
パパは驚いたように目を
ぱちぱちとしているのが
抱きしめられている体制からでも
わかった。
「すまない。
17年間ずっと黙っていて…」
『どうして黙っていたの?
ママは理事長ってこと知ってるの?』
「あぁ…ママは勿論知ってる。
ずっと黙っていたのは…
理事と言う事をお前に教えてしまえば
一気にお前を危険に晒してしまう。
日本一の金持ち学校の理事。
ということは、
お前は令嬢に当たる身分になるんだ。」
『令嬢………!?
お嬢様ってこと!!!?』
「そうだ。」
その言葉は、私には
ひどく重く感じだ……
どうしてだろう…?