年下のチャラ男くん
「でもさ…
あんたは一年生で
あたしは二年生…。
付き合っても
お互いがお互いを傷つける
だけだよ…きっと。」
あたしがそういうと
チャラ男くんはくやしそうな顔をした。
「そんなの、
付き合ってみねぇと
わかんねぇじゃん。
それに恋愛に年齢は関係ない。」
ドキッ
そういって顔をあげたチャラ男くんの顔は切なさが混ざっていて、
なんだか悲しくなった。
だからあたしはこう言うしかなかったんだ。
「わかった、いいよ」
と────……。
そしたらチャラ男くんはね、
パァァッて顔を明るくして
「ありがと!」
って言った。
可愛い////
あたしはそう思った。
「俺、川井 洸太[かわい.こうた]
って名前!
よろしくな果奈♪」
「ちょっ…ちょっと!
あたしはセンパイなんだから
果奈センパイって呼んでよ!」
「は??
なんで自分の彼女に“センパイ”
をつけなきゃなんね〜の?
やだよ〜」
と言って洸太はあたしに舌を
べー
っとしてみせた。
「こっ…この〜!
もぅ〜いいよ、好きにして。」
あたしはもう諦めて言った。
「んじゃあ、あたしは教室に戻るね。ばいば〜い。」
「ん〜♪」
こんな感じで教室にもどった。