マイ☆ブラザー
ドタドタドタドタ…
「「……っ!?」」
地震のような揺れる音に私とシンは顔を見合わせる。
バタンッ
「…なつめ!!」
「ゆうちゃん!?」
「兄貴!?」
そこに立っていたのは、制服に着替えたゆうちゃんの姿だった。
「大丈夫かっ!?」
「何が?」
「何が?って……今、なつめの悲鳴みたいなのが聞こえたから…それで…。」
「あ、あぁ…それはね…え~っと、その…。」
あぁ~!
ダメだ!!
さっきのことを思い出して顔が熱い…。
「あははっ!!聞いてよ、兄貴!なつめってば、ホッペにチューしただけで、顔真っ赤にしてやんの♪」
「な、違う…!!」
や、やだ!!
ゆうちゃんに、知られるなんて…!