死神の契約

携帯のアラームが鳴っている。



悠斗は目を覚ました。


平日は学校があるため毎日同じ時間に鳴るように設定しているのである。


今日も退屈な学校だと思いながらふと横を向くと女の子が気持ちよさげにスヤスヤ寝ている姿が目に飛び込んできた。

寝ぼけた悠斗の頭では一瞬何事かと心臓が飛び出そうなくらいに驚いたが、すぐに昨日のことを思い出した。


まさに信じられない１日。

夢のように感じるが、今の裸の自分を見る限りでは間違いなく現実であると言えよう。


マナを起こさないようにソッと布団から出て学校へ行く支度を始めた。

こんな状況でもいつもと同じにしてる自分がバカみたいに感じ、同時におかしさもこみ上げてきた。