死神の契約
いつも通りのぼーっとした一日が過ぎていく。


友達に問い詰められないようにうまく逃げやり過ごし、いつも通りの退屈な授業がやっと終わった。


ふと、マナのことが頭に浮かぶ。

とても会いたい。

もし家に帰っていなかったらどうしようかと思う。

いつの間にか悠斗は自分でもびっくりするくらいにマナのことが好きだということに気付いた。

彼女という存在の偉大さに自分でもびっくりする。


ホームルームも終わり、当番の掃除を終わらせてすぐに帰ろうと一心不乱に掃除に取り組んでいると、何か廊下のほうがいつもより騒がしい。

「校門にどこかわからない学校の制服着ためちゃ可愛い子がいるぞ」

廊下のざわめきの会話の一つが聞こえてきた。

普段なら特に気にも留めないが、嫌な予感が突如として襲い、悠斗はすぐさま校門に向かった。
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