死神の契約
その後も悠斗は相変わらずのスコアが続く。

ガーターこそ少ないもののストライクやスペアもほとんどなかった。

健二は二回に一回はストライクやスペアをとりかなり良いスコアである。

亜美はたまにストライクもとり、悠斗よりはスコアはよかった。

そして皆の予想を遥かに上回ったのがマナで、連続でストライクをとり、もしとれなくても確実にスペアをとっている。

そして終わってみると、悠斗がかなりの足をひっぱる形となったが、マナの活躍で悠斗&マナチームが勝利した。


「悠斗は雑魚だったけど…マナちゃんやべぇな…」

「実はそこそこ得意でした!」

「で、どうする?俺らに何を命令する?」

マナが悠斗の方を見る。

「マナが決めちゃっていいよ」

その言葉を聞き、マナはうつむき、少し考えてから顔をあげた。

「じゃあこのあとも二人には私達に付き合ってもらうっていうのじゃダメかな?」

「えっ…?そんなもんでいいの?」

健二も亜美も疑問に満ちた顔をしている。

「うん!カラオケで二人にデュエットしてもらうだけでいいよっ」

二人の表情は一気に凍りついた。

マナはニヤニヤと笑うだけだった。
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