死神の契約
不良達は魂の抜けた人形のように皆その場に崩れ去り動かない。

悠斗の時と同じく特に外傷はなかった。

端からみればただ地面に倒れているように見えるが、このときすでに彼らの心臓は止まっていた。

マナの手にはすでに大鎌は握られておらず、その場に呆然とただ立ち尽くしている。


「マナ…」

悠斗はなんとか顔を上げマナの姿を確認しようとするが、体が思うように動かない。

たかが数発の打撃で情けないと唇を噛み締めるも体にうまく力が入らない。

『あれ…なんか…眠いや…』

悠斗の意識は徐々に遠くなっていった。
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