死神の契約
『…ここは…どこだ…?』
目の前には白い天井が見えた。
自分を見てみると布団を着せられ布団の中にいるということがわかった。
『…一体ここはどこなのだろう』
そのまま周りを見渡してみると、白衣を着た女性が見えた。
「あっ!大丈夫ですか!?」
その女性と目が合うとすぐに悠斗の隣にやってきた。
「はい、身体中痛いけど大丈夫みたいです…でも…ちょっと状況が…」
「いま先生来るから待っててね。何も覚えてませんか?」
「何も…そうだ!マナ!?マナはどこですか!?」
白衣の着た女性に言われ、少し記憶を遡り、なぜ自分はここにいるのかやっと理解した。
「マナ?もしかして一緒に倒れてた女の子?」
「倒れてた!?マナも倒れてたんですか!?怪我とか大丈夫ですか!?」
「一旦落ち着いて!女の子は無事だから!いま先生来てから説明するからちょっと待ってね」
「はい…」
悠斗は自分を抑え、一旦落ち着かせた。
看護師の女性はマナは無事だと言っていたが本当に怪我はないのか、今はどこにいるのか、不良達はどうなったのか、気になることばかりであるが、深呼吸をし早る気持ちを抑えた。
体のあちこちが痛む。