恋せよ男子 〜俺の初恋〜
目で追うもの
今日は職員会議のため、顧問なしでの部活となる。
「はやく練習すんぞ!!」
俺がいくら声をかけても部員たちはやる気がない。
そんな部員たちにあきれかかけていたとき、
「練習始めよ〜っ!!」
と、女子の方から元気な掛け声。
その声を出していたのは佐伯だ。
そーいえば、佐伯も女バスのキャプテンだったんだ。
そして俺も男バスのキャプテン。
佐伯が俺の視線に気づき、こっちに歩いてくる。
「頼我くん!!…どうしよ…みんなやる気ないみたいで…」
佐伯がため息をつきながら言う。
「やる気があるメンバーだけでもやるべ!!時間もったいない」
「そうだね!!ありがとう!」