俺らの優しいお姫様
小崎の前で思いっきり泣いた俺。
ホントにカッコ悪いことなのに・・・
なぜだか、小崎の前では素直になれたんだ。
自分でもビックリしてることなのに。
「おー。藤井!けが大丈夫か?」
「はい。大丈夫ですよ。先輩・・・それより、すみません・・俺のせいで。」
「いいっていいって。心配すんな。それより早く怪我治して復帰しろ。」
「はい。」
そう、俺は次のバスケの試合に出る予定だった。
だけど、手首をひねっちゃってバスケはしばらく禁止。
だから、みんなをサポートすることしかできない。
ほんと・・・情けねぇ。
「藤井、頼みたいこと」
「はい?」
「お前が、バスケやんねぇ間に、マネージャー探してほしいんだけど。」
「はい?」