俺らの優しいお姫様
「うーん・・・・それは行った方がいいと思う。」
「・・・でも・・・」
「断れないんでしょ?それでも、誘ってくれたら行くべきじゃない?それに、断っても藤井は何にも言わないよ。
優しいのは優姫のいいところだけど、自分がやりたいって思うならやったらいいし、やりたくないって思うなら断りなよ?」
「・・・行ってくる。」
あたしが言った言葉に笑顔で頷いて、
「ん、行ってらっしゃい。あたしは、先に帰るね。」
鞄を持って絢乃は教室から出て行った。
絢乃を見送ってからあたしは体育館へと足を運んだ。
体育館へ着いてちょっと深呼吸。
緊張する・・・・。
「っし!!」
意気込んで体育館の重たい扉を開けた。
「・・・あの・・・きゃ!!」