俺らの優しいお姫様



洗濯する場所を教えてもらって乾かす場所も教えてもらって・・・



大きな籠の中一杯に入った洗濯物を持ちながら歩いてたら黒い影が見えて・・・急に軽くなった。




「!?・・・あれっ!?」


手の重みが無くなって驚く。




「っぷ・・・」


上から笑いが漏れる。



すぐに上を向くとそこにいたのは・・・





「藤井くん!!」


ニッと笑顔であたしを見ていた。




「見学来てくれたんだ。」


「・・・うん。」


「・・・やってくれる?」


「・・・うん、頑張るよ。」



そう言って笑う。



そしたら、藤井くんも笑って・・・



「ありがとな。」



ポンポンって頭に手を置く。



「・・・・子供じゃないよ。」



口ではそう言ってるけど嬉しくて・・・・



触れたとこが熱を帯びてる。



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