俺らの優しいお姫様
そうこうしてるうちに洗濯場まで来てしまった。
「洗剤はそこにあるの使って、じゃ、俺練習戻るわ。」
「・・・ありがとう!」
体育館に向かって駆けだした藤井くんの背中に投げかけた。
藤井くんは返事の代わりに手をあげて走っていった。
「っし!!やるぞ!!」
腕まくりをして気合いを入れる。
そして、洗濯に取りかかった。
「・・・あとちょっと・・・」
大量にあった洗濯物はもう5枚程度。手洗いだし、しっかり洗いたいから1枚1枚に時間をかけてしまう。
「あれ?優姫ちゃん?」
後ろから声をかけられて振り返ると
「あ!!菜月ちゃん!!」
同じクラスの赤林菜月ちゃんが練習着?をきて洗濯物を持って立っていた。