俺らの優しいお姫様
「じゃ・・・じゃあ、爽?あたしのことも優姫って呼んで?」
「~~~~っ」
少し照れながらも、赤くなった顔を見られないようにそっぽを向きながら
何事もなかったのように、平然と振る舞った。
「いいよ。」
短く返事を返した後、何となく恥ずかしくてお互い口を開かなかった。
幸い、俺の照れた顔が見えなかったことに少し感謝。
そのあと、2減目に入ると横で優姫がうとうとしていた。
きっとマネージャーで頑張っていたから疲れたんだろう。
そんな優姫が見えないように教科書を立て、顔が見えないように隠した。
キーンコーン・・・
2限目が終わり、達也が机に向かってくるのが見えた。
横ではまだすやすやと優姫が寝ている。