恋愛温暖化
「誰…?」


私はそう言うのがやっとだった。


そして私は走って学校に入って行った。


「待って!!」


後ろから田村君の声が聞こえた。






廊下に出た。


シーンとした廊下に外は雨がうるさく降っていた。


廊下を歩くたびに雨が垂れた。



あれは誰?

さっきの光景が頭に浮かぶ。


目をつぶっても浮かぶ。
浮かんでは消える。


彼女…?


もし私があの塲にいなかったら田村君も抱きしめていたの?


私は何がなんだか分からず廊下を歩いた。


ふと前を見ると暗い廊下の中に電気がついている部屋があった。


そこは生徒会室だった…



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