桜色の風
「大丈夫ですか?お水、飲めます?」






『あ、はい………』








「よかった。どこか痛むところはありませんか?」








『はい。大丈夫です』







「そうですか」






 優しい人は、ニコニコ笑って頷いた






 え、笑顔が眩し過ぎる………!







「貴女は屯所の前で倒れてたんですよ。あの……何かあったのですか?」







『……………………え?』








 屯所の前で………?






 わ、私が倒れてたの………?







 てゆうか屯所って、どこ…?






「一、無駄だよ。この子すっごぉぉぉぉぉく、馬鹿だから。」









 ……私は今すぐこの男の顔面を殴りたいのだが。
< 12 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop