桜色の風
『………………え…?』







 そこには、私の顔は映っていなかった。





 何も映っていなかった。








『……どういうこと?』







 か、鏡じゃないのかな……?







『でも………』







 表面はツルツルしてるし………






 何なんだろ……?







 と、その時だった。





『い……ッ!』





 人差し指に、鈍い痛みが走った





 指を見たら傷口から血が出ていた







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