ねぇ先生?

『顔・・・隠さないで』
ぐぃっと手首を掴まれた。


その時・・・



ちゅっ



私の唇に柔らかいものが当たる。


ぇ・・・?

先生?


「…先生?今…何したの?」



沈黙が流れる。
自分でも分かっている。
でも頭が混乱して…。


「なぁ…」

沈黙を破ったのは先生だった。
「田辺は…俺の事どう思ってんの」

強い瞳で真っ直ぐ私を見つめて。

「…何でそんな事聞くの」

「お前が好きだから」



…はぃ??


ねぇ今何て言ったの?

私は夢を見ているの?

「おぃっ!そんな固まるなょ。田辺は本当面白いな。」

そう言って先生は私の頬をギュッとつねった。

「い…っ痛いよっ!!」

痛い…

だから…

夢じゃない…??
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