【完】別れの季節、出逢いの季節-勿忘草の想い-
「藍沢 廉」
「はい…っ!」
一番の人が呼ばれた。
……練習のときの、3倍近くある…声。
――すでに、泣きそう。
みんな、いい式にしようって、頑張ってる。
1組でよかった。
最後のほうだと…本当に、泣いて返事できなさそうだから。
一人ひとり、先生に名前を呼ばれ、壇上へ。
1組で決めてたこと。
こっそり校長先生に、「ありがとうございます」って、一人ひとり言っていく。
「佐久間 勝人」
「はいっ!!」
―――勝人。
「角田 藤架」
「はい!」
――――藤架。
こうやって一人ずつ、卒業していくんだ。
…とうとう私の順番が回ってくる。
「早瀬 春」
「はい……っ!!」
時間が止まったような感覚。
だけど確実に、時は流れている。
卒業証書を、受け取る――。
「はい…っ!」
一番の人が呼ばれた。
……練習のときの、3倍近くある…声。
――すでに、泣きそう。
みんな、いい式にしようって、頑張ってる。
1組でよかった。
最後のほうだと…本当に、泣いて返事できなさそうだから。
一人ひとり、先生に名前を呼ばれ、壇上へ。
1組で決めてたこと。
こっそり校長先生に、「ありがとうございます」って、一人ひとり言っていく。
「佐久間 勝人」
「はいっ!!」
―――勝人。
「角田 藤架」
「はい!」
――――藤架。
こうやって一人ずつ、卒業していくんだ。
…とうとう私の順番が回ってくる。
「早瀬 春」
「はい……っ!!」
時間が止まったような感覚。
だけど確実に、時は流れている。
卒業証書を、受け取る――。