悪魔なキミと愛契約【番外編】
俺が答えると、女たちは更に耳を貫通させる程の声で叫び目を輝かせた。
「ルカ様の声素敵ーーッ!!」
……うるさい。
「ルカ様は、なぜこの学校に?
両親の転勤とか?」
転勤……?
なんだ、それ。
「ルカ様のお父さんって何をしてる人なの?」
魔界の大魔王だ。
「今朝、見たよ。
すごい車で登校してたよね。
ね、ね。車のドアを開けてた人ってもしかして執事?」
「えーー?
執事いるの? 超お金持ちじゃん」
そりゃ、魔界の大魔王の息子だしな。
「でも、どうしてウチの学校なの?
ルカ様には相応しくないと思うよ。
自分で言うのもなんだけど、バカ校だし、公立だし、進学率だって県内で最低な学校だよ?」
そこまで低レベルの学校なのか。
大丈夫か、サラ。
言えば、俺はチューターをつけてやったのに。
「俺は、ここでなければ意味がない」
「どうして?」
女たちの声が重なった。
「好きな女を、また俺のものにする為だ」