悪魔なキミと愛契約【番外編】


「魔界へ戻る日が来るとしたら、それは、人間に恋心を抱いてしまった時だ」


課長の真っ直ぐな瞳に、私が映っている。


相変わらずキレイなグリーンの瞳。


その瞳に捕まると、身動きが取れなくなる。


これも、悪魔の力なのかな。


「その日も、そう遠くはないだろう」


「……え?」


それは、どういう事?


“その日”っていうのは、“魔界へ戻る日”って事で。


“魔界へ戻る”って事は、人間に恋心を抱いてしまった……


って……


「え……

課長…もしかして、好きな人が……?」




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