悪魔なキミと愛契約【番外編】
「……え?」
体をガードしたまま、ポカンと課長を見上げる。
「おまえの言う、反抗も悪くないと思った。
俺も、もういい大人だ。
何も出来ない子供じゃない。
いずれ魔界を治め、大魔王になる身。
俺にも、俺なりにつくりたい国がある。
今まで父上達がしてきたことと同じことをするのは、面白くないからな」
課長の口から、将来を語る言葉が。
とても優しく、とても真剣に。
「新しい制度をつくるのもいいだろう」
新しい、制度……?
私は、眉を上げて課長を見る。
「人間との恋愛。
悪くはないからな」