悪魔なキミと愛契約【番外編】
「………」
一瞬の間のあと。
「きゃぁぁぁっ!!!!」
また、俺の耳を貫いた。
「ルカ様の好きな人がこの学校にぃぃ!?」
「どこのどいつじゃぁぁっ!!!」
「絶対に見つけ出してやる〜〜!!!」
………。
どう、反応したらいい?
女というのは、ここまで豹変する生き物なのか。
……恐ろしい。
「ねぇ、サラっ!!!」
女の中のひとりが、俺の前に座るサラの肩を激しく揺らした。
「何? 梓。
あたし昨日寝てなくて眠いんだけど」
ああ……
サラだ。
愛しい。
「またそんな色気のないこと言って!!!
今の聞いた!?
ルカ様、ここに好きな人がいるんだって!!!!」
女が俺を指差し言った。
ゆっくりと、サラが俺を振り返る。
「………。」