悪魔なキミと愛契約【番外編】


また、フッと笑った。


「す、す、すみません〜!!!!」


私は派手に声を裏返らせ、勢いよく席を立った。


「じ、邪魔者は消えますので、どうぞ、ごゆっくり」


んじゃ、サチ。と、片手を上げて、そそくさと退散。


おぼんを持つ手が震える。


いや、全身が震えてる。


暴れる心臓に。

穴という穴から吹き出る、大量の汗。


さっきたくさん水分もとったはずなのに、一気に蒸発して、のどがカラカラ。


一瞬で、恋におちてしまった。


こんなことって有り得るの!?



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