アナタニアシタヲ
君と会った日
君と会ったとき、私のどこかが変わった気がした。

私はおばあちゃんが大好きだった。
いつも笑ってて、元気。そんなおばあちゃんの口癖は
「笑っていると、元気になれるんだよ。」
私はその口癖が大好きだった。
いっつも、心のどこかにあって、自然に笑ってた。
友達からも、
「なんで茜ちゃんはいつも笑っているの?」
って聞かれるぐらい。
おばあちゃんが病院にはこばれたのは、私が学校に行っているとき。
そのとき、社会の授業を受けていて、窓ばっかり見てたっけ。
おばあちゃんは急に倒れた。
お母さんが救急車を呼んで、すぐに病院へ。
私が帰った頃には、置き手紙とおやつが置いてあった。
『茜へ。
 おばあちゃんは病院にはこばれました。
 お母さんは今日1日つきっきりで看病したいと思います。
 茜も来るなら、茜も行ったことのある、西病院です。
 お父さんにも伝えてあります。
 茜、心配しないでね。おばあちゃんは大丈夫だから。』
隣には、私の大好物のドーナツも置いてあったけど、私は食べれなかった。
胸が苦しくて、苦しくて。
西病院にすぐ走った。
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