アナタニアシタヲ
それから5年。
私は、あの時からハンカチの男の子をさがしはじめた。
優しくて、優しくて、キレイだった男の子。
なのに、私はかけだしていたから―。

キレイで


優しくて。


ハンカチをさしだして。


ただ、あの時のことを思い出す。


それだけで私は幸せになった。


そう。恋してた。


あの男の子に。
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