そのお前に話がある。
世の中ってなんだよ。
『世の中の大学生諸君、目覚めなさい』

はい。目が覚めました。

おはようございます。

新しい僕。

さようなら。

古い僕。



僕は、とある私立大学に通う3回生。

僕は、特に勉強もすることなくトントン拍子で今までやってきた。

振り返るとなんにもない。

特技ですか?
ないですよ。

趣味ですか?
ないに等しい。

喋るのだけは得意です。
人からはよく「器用だね、うらやましいよ」と言われます。

その人に僕はこう言いたい。
「僕より不器用ですよね。それがとてもうらやましいです。」


この夏、僕はある男に出会う。
それは後になってきづいたんだけど、彼と出会って僕が変わったんだよ。



彼は、僕とは正反対に近い人間だ、と勝手に思う。


彼はどう思っていたのだろうか。
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