苦い味でも惹かれ合う
隣では空が目を細めて意地悪げに微笑む。




「雨羅々、かなり浴衣綺麗に着てるね、どうした?」



「この響先生に着せて貰ったんです!響すんごい着付けるの上手いんだよー」




のそのそと歩いてきて俺の隣に腰をおろした響




「・・・叔母が着付師だから」


と、ぽつりと呟いた。
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