苦い味でも惹かれ合う
学園夏祭りについての話は、意外に長引き、俺はおくると言ったのだが、響はそれを拒否った。




「いいから」



「・・・あっそ」




何故か送れない事に腹を立てながら別々の方向へ歩き出す。




「バイバイ」



響に似合わない可愛げなバイバイが、背中に刺さってきた。
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