偽りの僕になりたい
絶望
事の始まりは父親の暴力。
小さい頃から父親は厳しく殴られる事もよくあった。
中学校に入学する頃からそれは酷くなっていった。
酒を飲んで変わる訳でもなく、少しでも勉強をしなかったり部屋が汚いといった理由で暴力を受けていた。
そして中学三年生になった4月、事件は起こった。
学校から家に帰ると父親が荒れていた。
いつも父親の機嫌を伺ってなだめる様にしていた母が殴られていた。
父親の怒鳴り声を聞くだけで体に緊張感が走った。
なるべく触れない様にと思ったが案の定つかまった。
そして殴られた。
弟も妹も同じ部屋で泣いていた。
その日は特に酷く、立っているのがやっとだった。
顔はズタズタ、足には力が入らない。
立てなくなると髪を掴まれて無理やり立たせられる。
もう意識もなくなりかけた時、首を掴まれ風呂場に引きずられて湯船に顔を押し付けられた。
初めてだった。
その時初めて
「殺される」
と思った。
無い力を振り絞り、父親を振り払い、裸足で家を飛び出した。
全てはここから始まった。
小さい頃から父親は厳しく殴られる事もよくあった。
中学校に入学する頃からそれは酷くなっていった。
酒を飲んで変わる訳でもなく、少しでも勉強をしなかったり部屋が汚いといった理由で暴力を受けていた。
そして中学三年生になった4月、事件は起こった。
学校から家に帰ると父親が荒れていた。
いつも父親の機嫌を伺ってなだめる様にしていた母が殴られていた。
父親の怒鳴り声を聞くだけで体に緊張感が走った。
なるべく触れない様にと思ったが案の定つかまった。
そして殴られた。
弟も妹も同じ部屋で泣いていた。
その日は特に酷く、立っているのがやっとだった。
顔はズタズタ、足には力が入らない。
立てなくなると髪を掴まれて無理やり立たせられる。
もう意識もなくなりかけた時、首を掴まれ風呂場に引きずられて湯船に顔を押し付けられた。
初めてだった。
その時初めて
「殺される」
と思った。
無い力を振り絞り、父親を振り払い、裸足で家を飛び出した。
全てはここから始まった。