偽りの僕になりたい

孤独

あれから3日間。俺は近所の神社や公園で野宿をしていた。

もう帰れない、帰りたくない。

そんな事しか頭になかった。

3日目の夜、母親が自分を探しているのを見つけ声をかけた。

3日間ずっと探していたらしい。

母親も同じ日に兄弟を置いて出てきたと言っていた。

俺が帰らないと言うと、母親は弟や妹が心配だからと、俺に祖母の住んでいる所への電車賃と食事代を渡し家の方へと戻っていった。

捨てられたのかなと一晩泣きじゃくった。

つらすぎた。

翌日祖母の家へ行った。
< 3 / 16 >

この作品をシェア

pagetop