偽りの僕になりたい

無視

中学生活も終わりを迎える頃いじめを受けた。

予想はしていた。

施設に入ってからクラスでも自分が浮いているのはわかっていた。

けれど、いざそうなると苦しかった。

悔しかった。

クラスメイトのほとんどがある日を境に突然俺を無視するようになった。

それまで俺はクラスでは目立つ方で誰とでも仲良くしていた。

それが突然変わってしまった事実を受け入れる事が出来なかった。

クラスでも暴れた。

それでも止めてくれる奴がいた。

それまではあまり仲も良くなかった、どちらかと言えば目立たない奴らだった。

唯一クラスメイトで卒業まで話してくれた。

嬉しかった。
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