LOVE me...〜終わりのない罰ゲーム〜
まだ完全に泣き止んでない。
泣きすぎた子供みたいに
しゃくりあげていた。
握りしめた携帯から
恐る恐る探す
米倉 隆司
見つけだしてほっとした。
、、のもつかの間に
不安になりながら-
でもわくわくしながら-
表現できない気持ちで電話をかけていた。
「もしもし、、??」
声が震えた。
泣いてたのバレた-…。
しばらくの沈黙のあと
「大丈夫だよ、、。 1年。あと1年したらさ
オレが大学卒業して迎えに行く。」
違う。ちがう。
か細くて弱々しいけど
しっかりした決意。
違うけど嬉しかった。
「―…ぅぅん。違うの」
なんとも言えない空気が流れた。
「合格したの。」
合格-…
自分で発した言葉。
でも嬉しくて、
また涙が溢れてきた。
長かった。果てしなかった。
終わりなんか見えなかった。
けど、ゴールが目の前にある
きっとマラソンでゴールする時みたいに
大勢の人に祝福されないだろう
大学に進学の為に上京する。
ただそれだけのこと。
ただそれだけのこと。だけど
私には何より価値があったんだ。