俺様婚約者~お見合いからの始まり~
やがて私はそっとキスを止めると真っ直ぐに悠斗を見た。

悠斗が何を考えているのかを感じたかった。

だけど私には彼の様に相手の気持ちを読む力はない様だ。

悠斗はただ、黙ったまま私を見下ろしている。

その時突然、彼が口を開いた。

「…やらしいキス…」

…え…?

「そんなの…、どこで覚えたの…?
誰に教えてもらったんだよ」

「わ、私は…」

…そんなの、誰にも習ってなんかないわよ!!

「俺も、色々…、教えてやるよ」



< 115 / 314 >

この作品をシェア

pagetop