俺様婚約者~お見合いからの始まり~
これ以上話が続かないと判断したのか、父が「では、三浦社長。私共はこれで…。」と歩き出した。
父を追うように歩きながら問いただす。
「父さん、何で次から次へと娘が出てくるんだよ。何なんだよ、俺は見せ物じゃないぞ」
「仕方ないだろう。どこからかお前のお披露目だという噂が広がってしまったんだから。」
父は悪びれる様子もなく、さらりと交わした。
俺はチッ、と軽く舌打ちをしてから改めて周りを見渡した。
南急ホテルの大広間を貸し切っての大きなパーティー。
煌めくシャンデリアがあちこちにぶら下がっている。
その下には沢山の正装をした人達が所狭しと犇めき合って会話をしている。
確かに若い女性の参加率が異常に高いようだ。
晴れ着やドレス姿の彼女達が会場に華を添えている。
…これ、全部に紹介されるのかよ…。冗談じゃない。
そろそろ逃げ出そうと入り口付近を目指して歩き出す。
会場の隅の長テーブルに並べられた料理を何気なく眺めながら進んでいると…。
父を追うように歩きながら問いただす。
「父さん、何で次から次へと娘が出てくるんだよ。何なんだよ、俺は見せ物じゃないぞ」
「仕方ないだろう。どこからかお前のお披露目だという噂が広がってしまったんだから。」
父は悪びれる様子もなく、さらりと交わした。
俺はチッ、と軽く舌打ちをしてから改めて周りを見渡した。
南急ホテルの大広間を貸し切っての大きなパーティー。
煌めくシャンデリアがあちこちにぶら下がっている。
その下には沢山の正装をした人達が所狭しと犇めき合って会話をしている。
確かに若い女性の参加率が異常に高いようだ。
晴れ着やドレス姿の彼女達が会場に華を添えている。
…これ、全部に紹介されるのかよ…。冗談じゃない。
そろそろ逃げ出そうと入り口付近を目指して歩き出す。
会場の隅の長テーブルに並べられた料理を何気なく眺めながら進んでいると…。