俺様婚約者~お見合いからの始まり~
…………。

ペラペラと一気に話す彼女をボンヤリと見ていた。

……苦労知らずの…ボンボン…?

興味ない…?

ご機嫌取り………。

…俺が、そのおバカなボンボンだとは、流石に気が付いていない様だが、どちらにしろ、ひどい言い種だ。

しかし、よく見ると、この娘はなかなか可愛い顔をしている。

クリクリとよく動く大きな二重瞼の目。

スッと通った鼻筋にピンクのルージュが塗られた小さな唇。

色白の肌に華奢な体つき。

身長は俺よりも三十センチは低いだろう。

年齢は…、高校生くらいか。

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