俺様婚約者~お見合いからの始まり~
お見合いの場所は、父の接待の行き付けの料亭を指定した。

お見合いなんて、もちろん、した事はないがイメージ的にはこんな落ち着いた日本料亭だろう。

少し早目に着いて彼女の到着を待つ。

…何年振りだろう。

彼女に会っていない間も、適当に女遊びはしたが他の女を抱きながら頭の中ではいつも百合子を抱いているつもりでいた。

百合子と結婚出来るなら、もう俺に他の女は必要ない。

…その時…。

「失礼します」

襖の向こうから声をかけられ「どうぞ」と応える。



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