俺様婚約者~お見合いからの始まり~
話を戻すと、私は悠斗の手を離した直後に着物の裾を持ち上げると全力疾走してその場を逃げ出したのだ。

…絶対、あんたなんかとは結婚しない…!


…精一杯、そう伝えたつもりだった。

だけど帰って来てから何故かため息ばかりで、今日のアイツの顔が頭から離れなかった。

まあ…、多少(かなり)好みだったし、そのせいかな…、と思いながら。


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