俺様婚約者~お見合いからの始まり~
う…、うわあ…。

二人とも目の覚める様な美男子…。

「あ、…ありがとうございます」

思わず声が裏返ってしまう。

自分の瞳の形がハート形になってやしないか、ありもしない事を思わず気にしてしまう。

「澤乃井とは大学で一緒だったんですよ。ここにいる浅香も彼の後輩でね。

今回、結婚すると聞いた時は、それは驚きましたよ。しかもこんなに可愛いお嫁さんだとは。

澤乃井の世話は百合子さんには荷が重いのではないですか?

私に乗り換えるならいつでもお迎えしますよ」

からかっているのか、本気なのか、どう返答したらよいか固まってしまう。

「…あ、…あの…」

顔を赤くして俯く私の背中を母がバチンと叩く。

「まあまあ、嫌ですわ!専務ったらご冗談を!

この子は単純だから、本気にしてしまいますわ!!」



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