俺様婚約者~お見合いからの始まり~
婚約
――翌日。
カードで指定された通り、南急ホテルロビーで窓際のソファーに座り彼を待っていた。
…早く来すぎちゃったかな。
まだ待ち合わせの時間まで十分ほどある。
窓の外はもう夕闇に包まれていた。
足早に行き交う人々が通りすぎていく。
私は窓に映った自分の姿を無意識に確認していた。
…いやだ、綺麗に見せたってもう今日で会わない人なのに。
だいたいあんなヤツにどう思われようが関係ないじゃない。
…だけど…。
改めて見てみると、何で私、こんなに気合い入れちゃってんの?
緩く巻いた髪をキラキラ光るお気に入りのイミテーションダイヤのバレッタで軽く留めて、唇にはピンクの淡いルージュ。
パッチリと立たせた睫毛と丁寧に引かれたアイライン。
ピンクの花柄フレアーのスカートが印象的なお嬢様スーツ。
…何だか大好きな人に会いに来たみたいな不思議なソワソワした気持ち。
いいえ、きっと男の人と二人で出掛けるなんて久し振りだから、ついつい着飾っちゃったのよ。
カードで指定された通り、南急ホテルロビーで窓際のソファーに座り彼を待っていた。
…早く来すぎちゃったかな。
まだ待ち合わせの時間まで十分ほどある。
窓の外はもう夕闇に包まれていた。
足早に行き交う人々が通りすぎていく。
私は窓に映った自分の姿を無意識に確認していた。
…いやだ、綺麗に見せたってもう今日で会わない人なのに。
だいたいあんなヤツにどう思われようが関係ないじゃない。
…だけど…。
改めて見てみると、何で私、こんなに気合い入れちゃってんの?
緩く巻いた髪をキラキラ光るお気に入りのイミテーションダイヤのバレッタで軽く留めて、唇にはピンクの淡いルージュ。
パッチリと立たせた睫毛と丁寧に引かれたアイライン。
ピンクの花柄フレアーのスカートが印象的なお嬢様スーツ。
…何だか大好きな人に会いに来たみたいな不思議なソワソワした気持ち。
いいえ、きっと男の人と二人で出掛けるなんて久し振りだから、ついつい着飾っちゃったのよ。