先生が教えてくれたこと



「もう認めます。」


「よろしい。あいつ、恋愛に関しては色々と悩まされてきたから幸せにしてやってよ。」



あたしは小さく頷いた。



「先輩は好きな人いないんですか?」


「いるよ。」



即答と共に遠くを見つめる先輩。


目線を追うと…



「えっ?」


「なんつーかさ、一目惚れだったんだよね。今日誘ったのも告白のためだったり?」



照れくさそうに笑う先輩につられてあたしも笑顔になる。



「フラれたらその時は慰めてくれよ。」


「はい。でも先輩なら大丈夫ですよ。」



「さんきゅ。さ、さっさと昼食って残りもいっぱい遊ぶか!」



そしてあたしたちは太陽が海を赤く染めるまで遊んでいた。



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