先生が教えてくれたこと
帰りの車では遠慮する円香を無理やり助手席に乗せ、あたしと先生は後ろでゆっくりしていた。
最初は4人で話してたものの、先生の口数だけが徐々に減っていき…
隣から穏やかな寝息が聞こえてきた。
先生の寝顔めっちゃかわいい!
なんて思いながら見入っていると、先生の体はだんだんあたしの方に傾いてきた。
そしてあたしの肩に頭をのせ、寄りかかるような姿勢で静止した。
いつもの先生とは思えないこの姿に、あたしはまた見入っていた。