先生が教えてくれたこと
このモヤモヤが焼きもちだってことに気付くのには、そう時間はかからなかった。
「……あっすー?どうした?」
「何でもないです。」
心が全てを操作しているのか、勝手に棒読みになる。
「…あ、もしや…妬いちゃった?」
いたずらっ子のような顔であたしの顔を覗き込む。
「妬いてません。」
またまた棒読み。
「それは完全に妬いてるだろ〜」
そして先生は、あたしの頬っぺたをツンツンし始める。
「だから妬いてません。」