先生が教えてくれたこと
考えてるうちに、だんだん首が疲れてきて、あたしは体ごと先生の方を向いた。
で、どうしよう…
………あっ!
「先生後ろ向いてて。」
「なんで?」
「…恥ずかしいから」
「俺の顔が見えなければ良いんでしょ?」
「うん…」
「それならこれで良いんじゃない?」
そう言うのと同時に、あたしは先生に抱きしめられていた。
「これで良いでしょ?」
いきなりのことにドキドキしながら、あたしは黙って頷くことしかできなかった。