勘違いしないでよっ
その声を聞いたクラスメートは
ざわざわと騒ぎながら
並ぶという指示だけを守る。
背の順。
1年前まではいちばん前だったけど
今では真ん中に近い。
だいたいこの位置だろう
と予想したところで
あたしは皆が並ぶのを待った。
「でさー!」
クラスの中心に居る、派手なグループ。
その子達が大声で笑いながら
あたしの近くにやってきた。
「マジでー?あはは」
「そうそうー!キモイよねー!」
なんていちいち反応してしまう言葉。
そして
あたしにぶつかった派手生徒A。
「った…」
ぶつかった肩は
ジンジンと痛んだ。
「でもさー…!」
結構強い力でぶつかられて
よろけてしまったあたしに対して
何も言ってこない派手グループ。
謝る事も出来ないわけ…?